関節リウマチと授乳(授乳中に痛みが出てきたとき、どこに相談したらよいか)

関節リウマチの疾患活動性(痛みや腫れ)は、妊娠中に一時的に改善する方も多いです。

そういった方が、授乳中に痛みが悪化してきた場合、とても困ってしまうと思います。

このページでは、関節リウマチがある方や関節リウマチが心配な方で、授乳中の患者様に向けて、どうすればよいか当院なりの考え方を紹介致します。

①授乳と薬相談センターに相談してみる

関節リウマチの治療薬にかぎらず、授乳中と薬剤に関しては、相談できる窓口があります。

それが、国立成育医療研究センターの、妊娠と薬相談窓口や拠点病院での外来です。

下記のホームページから参照することができます。

関節リウマチか心配な場合

関節リウマチが心配な場合には、リウマチ専門医の外来を受診しましょう。

診察・血液検査・超音波検査で、関節リウマチの診断をすることができます。

上記のように、妊娠中や授乳中に使える薬剤という考え方も広がってきており、

✕ 授乳中の関節リウマチ=治療できない

○ 授乳中の関節リウマチ=治療の相談ができる

になってきています。

当院の場合

当院の場合、他の医療機関とくらべた場合、下記のような点は相談しやすさにつながるかと思います。

① 完全予約制なので待ち時間なし

② 体調の悪い人と同じ空間になることがない

③ 患者さん一人当たりのスペースが広いので、ベビーカーでそのまま入れる

④ 初診は初回30分なので、診断の相談~治療の相談まで相談できる

① 完全予約制なので待ち時間なし

当院は、完全予約制で、予約時間がそのまま診察開始時間になります。

ベビーカーで入ってきていただいて、そのまま診察~会計になり、車に戻っていただけます。

ベビーカーで鳴き声を気にしながら他の患者さんと一緒に待つ、というストレスは少ないかと思います。

② 体調の悪い人と同じ空間になることがない

おまたせしない診療体制のため、入れ替わりの時間以外は同じ空間で待ち合うことが少ないです。

そのため、授乳中のお子様と一緒に来ていただく患者様もいらっしゃいます。

③  患者さん一人当たりのスペースが広いので、ベビーカーでそのまま入れる

入り口~診察室までほぼフラットな構造で、土足で入れるためベビーカーで入室できます。診察室内はとても広いので、ベビーカーを前後に動かしてあやしたりするスペースもございます。

診察室にご夫婦で入っていただくスペースもあり、説明配布できる資料は沢山ご用意しておりますので、相談いただきやすい環境かと思います。

特に、関節が腫れていたい場合、「旦那さんが痛みを分かってくれない」「旦那さんが少しでも痛みを分かってくれたら・・・」という想いをかかえている患者様も多く見え、その際に関節超音波(関節エコー)の腫れ具合を共有したり、説明を一緒に受けていただくことが効果的なことがあります。

④ 初診では、30分ほど用意し、診断~治療方針まで話し合うことを大切にしています。

授乳中の患者様にとって、何度も医療機関を受診するのは大変だと思います。はじめに病気の全体像をお話したり、検査結果があればその場で治療方針の相談を行うことや、LINEやアプリによるチャット相談やオンライン診療での結果説明なども可能なため、育児との両立のしやすい柔軟な対応を心がけています。

授乳中の抗リウマチ薬について

ACR 2020では、妊娠前・妊娠中・授乳中の薬について、推奨の程度が記載されています。

上記のものが、2020年のACRのガイドラインです。

これに、添付文書と保険と、患者様の症状と希望を併せ、治療プランを相談していきます。

一度相談したい、という方は、お子様連れでも構いませんので御相談ください。