腎臓内科専門医による腎臓外来です。
・健康診断で「尿蛋白(にょうたんぱく)」が陽性だった
・健康診断で「尿潜血(にょうせんけつ)」が陽性だった
・腎臓の数値が高い(悪い)と言われた
その時には、腎臓内科の外来を受診することを検討してみましょう。
腎臓(じんぞう)の役割と、腎臓の病気の症状

腎臓は、尿(おしっこ)を作る場所で、背中側にある2つあります。
腎臓=尿(おしっこ)を作る場所
体中から、老廃物を集め、老廃物を尿として体の外に出す働きをしています。
腎臓の病気は、自覚症状がほとんどありません。そのため、健康診断などで初めて発見されます。
腎臓に病気が隠れていると、尿を作る時に血や蛋白が漏れ出すため
・蛋白尿(たんぱくんにょう)
・血尿(血尿)
などが出ることがあります。
また、腎臓が悪くなり始めていると、クレアチニン値やeGFRなどの血液検査で発見される方もいます。
腎臓は、「沈黙の臓器」と言われるくらい、本人の症状で気がつくことが難しいです。
ですが、発見や治療が遅れると、機能が低下し、透析が避けられなくなる場合があります。
豊田土橋リウマチクリニック腎臓内科外来の3つの特徴
当院の特徴① 腎臓専門医による診療

院長 高杉 浩司
腎臓専門医による腎臓外来を行っています。
私は豊田市に生まれ、昔からこの地区の医療に貢献したいなと考えていました。
トヨタ記念病院で研修をはじめ、腎臓内科・リウマチ膠原病内科の道を進みました。
腎臓は繊細な臓器で、注意深く見守っていく必要があります。しかし、三河地区は、人口の多さに比べて腎臓専門医の人数が限られるため、三河地区で腎臓専門外来に定期通院するのが難しいという現状があります。
腎臓は、沈黙の臓器と言われるように症状がわかりにくく、気が付かずに進行してしまうことがあります。例えば腎臓は、腎移植(2つある腎臓のうちの1つを他人に渡すこと)をしても、生きていくための腎臓の機能が残されるほど、機能が半分になるまで症状がでません。つまり、少しずつ腎臓の機能が落ちていても発見されるまで時間がかかってしまうということです。
自分は豊田という地区が好きで、豊田市の医療に役立てるよう、研鑽を重ねてきました。
この地区で腎臓の相談に乗れるようこのたび外来を開きました。
CAREER
トヨタ記念病院 初期臨床研修
トヨタ記念病院 腎臓膠原病内科 医員
中部ろうさい病院 腎臓内科リウマチ科 医員
聖路加国際病院 リウマチ膠原病センター
クリニカルフェロー
中部ろうさい病院 腎臓内科リウマチ科 副部長
三九朗病院 副院長
AFFILIATION / QUALIFICATION
日本腎臓学会 腎臓専門医
日本内科学会 総合内科専門医
日本リウマチ学会 リウマチ専門医 リウマチ指導医
日本腎臓学会 東日本腎臓学会 優秀演題賞
2016 ACR/ARP Annual Meeting Image Competition Grand Prize Winner
(米国リウマチ学会HPへのリンク)
当院の特徴② 完全予約制のテーラーメイド医療
当院は完全予約制で、初診の患者様・再診の患者様の説明のため十分な時間を設けています。
腎臓のことが心配、という患者様に、わかりやすく説明致します。
また、かかりつけの患者様にはLINE健康相談も承っております。
腎臓のことはもちろん、いろいろなことをご相談ください。院長は腎臓内科専門医・総合内科専門医・リウマチ専門医・リハビリテーション専門医・公認心理師の資格を持っています。そのため、腎臓に負担がかかりにくい方法で、いろいろな症状を和らげる方法の提案を行うことができます。例えば痛み止めのロキソニンなどのような、腎臓に負担がかかる薬を使っている場合、代替手段の提案を行うことなどができます。
当院の特徴③ 医師が採血
実際に腎臓が悪くなってきた場合に、透析という腎臓の機能を補う治療を行う場合があります。
透析(血液透析)をするためには、血管と血管(青色と赤色)をつなぐ手術を行います。
その時に大切なのは、静脈(普段の血液検査で針を刺す場所)の状態です。(透析が近くなってきた時に、肘で何度も採血すると、肘の血管の状態が悪くなる場合があります)

ご自身の血管を用いて自己血管シャントをする場合、
・橈骨動脈≧1.5-2.0m
・橈側皮静脈≧2.0-2.5mm(駆血下) が成功率を上げると言われています。
血液検査をする血管選びは、腎臓が正常な機能な状態の患者様と、腎臓の病気がある患者様で異なります。
当院では、将来の血管を維持できるよう、腎臓専門医が直接採血致します。

自己血管のほうが、開存が高く、可能であれば自己血管を温存しておきたいと考えています。
主な診療内容
腎臓内科外来に初めて受診される患者様のご相談内容は以下のようなものが多いです。
① すでに腎臓が悪いと言われている方からのご相談
すでに腎臓が悪いと言われており、
- 腎機能が悪くなってきており専門的な治療を行いたい。
- 腎臓や透析について、相談してみたい。
- かかりつけ医に通いながら、腎臓の状態を診てくれるクリニックを探している。
こういった場合、腎臓に関わる血圧や血糖の投薬の調整を当院で引き受けさせていただくものの、
基本的には近隣のかかりつけに引き続き通院される方が多いです。
当院に定期通院いただくことで、例えば整形外科などや内科で「腎臓に負担がかかるお薬」の評価や、「腎臓を保護する薬剤」が使用できているかの評価を行うことができます。
例えば腎臓が悪くなってきた場合、腎臓内科医であれば手背採血(手の甲からの血液検査)を行うのですが、クリニックによっては対応していない場合もあり、そういったアドバイスもさせていただきます。
② 健康診断結果などのご相談
健康診断やかかりつけの血液検査と尿検査で、腎臓が悪いかもしれないと言われた患者様からのご相談も受け付けております。
- 血液検査で腎臓の値(クレアチニン、eGFRなど)に異常があると言われた。
- 尿検査で腎臓の項目(尿蛋白、尿潜血)に異常があると言われた。
最初の診察で検査と検査内容の説明を行い、1週間後に結果説明に基づき詳しい問診をさせて頂きます。
③ 身体障がいの書類作成のご相談
愛知県は、他県に比べ腎臓機能障がいに対する公的補助が充実しています。
( (https://www.city.toyota.aichi.jp/kurashi/fukushi/shougaisha/1030037/1003229.html) )
具体的には、他県では「腎臓機能障がい3級」から補助が始まることが多いのに対し、愛知県では「腎臓機能障がい4級」から補助の適応になる場合があります。(※所得や状況によりますので、正確な助成内容は福祉医療課(市役所東庁舎1階)にご相談いただきます)

・クレアチニンの数値で3以上が続いている
・eGFRが20未満
などの際は、身体障がいの適応になる場合があります
(数値だけで一律にできるわけではありませんので、ご相談の上書類を記載し、判断は行政になります)


性別や年齢によって、eGFRで評価したほうが早く該当する場合があります。
そういった、専門的な評価を行います。
④ あとどれくらいで人工透析が必要なのか
時々いただく相談が、他の医療機関に腎臓病で通院していたが、いきなり人工透析が必要と言われたという患者様のご相談を頂くことがあります。
そう言われてびっくりしてしまったという人の中には、実際に透析の準備が必要な段階の患者様から、数値上はまだ時間はあるものの将来に備えて生活習慣を改善してほしいため伝えられる患者様など様々です。ただ、動揺されるお気持ちを抱えてみえると感じます。
そういった状態に、少しアドバイスをさせていただきます。
ただし、このようなケースの情報提供には時間が必要なため以下のような流れで診療をすることをご了承頂いております。
- 初診日:血液検査・尿検査(検査と診療時間は10分程度です。)
- 初診日から1週間後以降:血液検査と尿検査をもとに30分枠で結果説明。
最終的な透析導入の判断は、総合病院となりますため、あくまでも参考とお考えください。
その他、腎臓に関するご相談は幅広く受け付けておりますので遠慮なくご相談ください。
腎保護効果のある薬を使うなどガイドラインに基づいて治療
当院では、日本腎臓学会が発行するガイドラインに基づいて治療を行います。
例えば、腎臓を保護する血圧の薬「RAS系阻害薬」や、糖尿病の薬「SGLT-2阻害薬」などのお薬を積極的に使用します。
保険診療でエビデンス(科学的根拠)のある治療を大切に考えているため、自費診療のサプリメントや、高額な機械を購入する治療、効果に疑問が残る民間療法は行っておりません。
よくあるご相談
Q:大きな病院に通院しているが、地域のクリニックでの通院を考えています。
A:当院は愛知県の複数の基幹病院様と「連携医制度」を締結しており、いままで通院されていた病院様とはしっかり連携して治療させて頂きます。必要時は積極的にもとの病院に紹介状を書かさせて頂きます。
Q:他の病院に通院しているが併用してもよいか。
A:はい、問題ございません。多くの患者様が他のクリニックに通いながら通院されています。
腎臓の機能が低下すると免疫力が低下し、感染リスクが少し増えるとされています。そのため発熱などの体調不良の患者様と腎臓病外来の患者様の導線を分けることは、安全な外来通院につながると考えています。そのためかかりつけ医を作ることを推奨しております。
Q:LINEで相談することは可能ですか?
A:定期通院されている患者様へは、LINEでの相談を承ります。
Q 初診にかかる費用はいくらぐらいですか?
A 内容によりますが、3割負担の保険診療で5000-7000円ぐらいになる患者様が多いです。免疫の病気などの関与が疑われる場合は、採血で調べる項目が増えるため少し値段が上がることもあります。(初診で検査を行い、再診で詳しい問診と結果説明を行います。)
初診当日の持ち物
当日は以下の持ち物をご持参ください。
- 保険証
- お薬手帳
- 健康診断などの過去の検査結果
- 紹介状(お持ちの方だけ)
当院は、診察の時間を大切にできるよう、完全予約制となっております。
ご予約は、「LINE公式アカウント」から承っております。

上記のボタンをクリックいただき、LINE公式アカウントへの登録後、ご予約ください。
当院のLINEアカウントを「友達追加」してください。
LINEで予約をタップし予約日時を登録してください。
LINEでメッセージをお送りください。クリニックから空き時間のご案内をさせていただきます。
24時間以内にご返信し、スムーズにご案内いたします。
CLINIC

豊田土橋リウマチクリニック
〒471-0835
愛知県豊田市曙町2丁目16番地 BULS16 103号
土橋駅南口徒歩5分
050-8882-4368
(営業の電話はお控えください)
FAX:050-8882-4367
診療時間(腎臓専門外来は火曜です)
火 | |||
10時~12時 |
腎臓外来は火曜に診察を行っています。