へバーデン結節の動注治療のデメリットと対策

ヘバーデン結節(指の第一関節に生じる変形性関節症)の治療法として「動注治療(動脈注射治療)」が気になっている、でも心配という方は多いです。ヘバーデン結節に対する動注治療は比較的新しい治療アプローチであり、実施できる医療機関も限られること、新しい治療のため長期的データが蓄積されていない側面があります。以下では、ヘバーデン結節に対する動注治療の代表的なデメリット(リスクや注意点)をまとめます。

目次

1. 治療効果の個人差と確立されたエビデンスの不足

  • 個人差が大きい: 動注治療を受けても痛みや変形の進行が抑えられる方もいれば、期待ほどの効果が得られない方もいます。
  • エビデンスが不十分: まだ比較的試行段階の治療であり、大規模な臨床研究・長期的な追跡調査データが十分にそろっていないことが多いです。

変形性関節症には、効果がある治療が少ない中、痛みに関しては改善効果があるメリットがあります。

2. 血管・神経へのリスク

  • 血管への刺激や損傷: 動脈を通じて薬剤を注入するため、血管や周囲組織(神経・腱など)への刺激や損傷が起こるリスクがあります。
  • 血行障害: 指先の血管は細いため、何らかのトラブルで血流が阻害された場合、組織虚血などのリスクがゼロではありません。

3. 感染リスク

  • 注射部位からの感染: カテーテルを用いる動注治療では、注射部位やカテーテル挿入部位から細菌などが侵入して炎症を起こす可能性があります。

当院では消毒を念入りに実施し、清潔操作にて手技を実施しております。

4. 費用と保険適用の問題

  • 自由診療の場合が多い: 動注治療は保険適用外であり、自費治療となると費用負担が大きくなります。片側で25000円(税抜き)の医療機関が多いです。(動注治療のライセンスのため)
  • 医療機関が限られる: 実施している医療機関が限られるため、通院が難しい場合は治療を続けにくいというデメリットもあります。

5. 繰り返し治療の可能性

  • 継続的な施術の必要性: 一度の治療で効果が続くわけではなく、痛みや炎症が再燃する場合には繰り返し治療が必要となることがあります。
  • 関節変形の進行抑制には限界がある: 痛みの緩和や炎症の抑制は期待できても、変形そのものが進行してしまう場合もあり、完全に元の状態に戻すことは困難です。

まとめ

ヘバーデン結節の動注治療は、痛みや炎症の抑制に一定の効果を期待できる可能性がある一方で、まだ確立された標準治療ではなく新しい自由診療のため、実施できる医療機関も限られています。また、血管内治療であるため、血管損傷や感染といったリスク、費用負担、効果の個人差・不確実性などのデメリットは、非常にまれではあるものの気になる方には気になることだと思います。

自由診療である以上、メリット、デメリットをふまえ、症状が楽になりたい、痛みをとりたいという場合はご相談ください。

動注治療を
豊田市で受けられる

この治療法は、症状の改善だけでなく、痛みを抱えた日常生活を取り戻す希望として、多くの患者様から期待を寄せられています。

愛知県で動注治療を受けられるクリニックはまだ限られていますが、当院はオクノクリニックとライセンス契約を結び、専門的な治療を提供しています。

へバーデン結節治療の新しい選択肢として、ぜひご検討ください。

動注治療で 84.5% が改善

3ヶ月以内に痛みの自覚症状が改善

オクノクリニックでは、動脈注射療法の効果を追跡するため、定期的に報告会を実施しています。最近のデータでは、治療を受けた方の84.5%が3ヶ月以内に痛みの自覚症状が改善したと報告されています。

この高い改善率は、動脈注射療法がヘバーデン結節の根本的な原因にアプローチし、痛みを効果的に和らげる治療法であることを示しています。

さらに、動注治療後1年間の116例を対象としたアンケート研究では、3ヶ月後に84.5%、6ヶ月後に72.5%、12ヶ月後に75%の方が症状改善を実感しています。この結果は、動注治療が持続的な効果を持つことを裏付けています。

多くの患者様が、この治療によって日常生活の質を取り戻し、新たな希望を見出しています。痛みや不調に悩む方は、ぜひ動注治療を選択肢の一つとしてご検討ください。

痛みの軽減と日常生活の改善を目指し、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しております。

もし「痛みが続いている」「改善が見られない」と感じている方はぜひご相談ください。ご予約はお電話またはウェブで承っております。ご来院心よりお待ちしております。

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