仕事・家事で困る指の『変形痛』を10分治療

「ペットボトルのフタが開けられない」「洗濯ばさみをつまむだけでズキッ」──指先の変形痛は、仕事や家事の効率を大きく下げるやっかいな症状です。

当院では、指のDIP 関節（第1関節）に発生したへバーデン結節の痛みの原因である“モヤモヤ血管”をわずか10分で処置する動注治療を実施しています。

指の変形痛とは？

変形痛は、へバーデン結節など手指変形性関節症で骨棘（こつきょく）と炎症が同時に起こるときに現れるズキズキ・ジンジンする痛みです。関節周囲に異常増殖した細い血管＝モヤモヤ血管が痛みを長引かせていることが近年の研究で判明しています。

“10分治療”が可能な理由

• 上腕動脈から注射で薬剤を投入
• 粒子によりモヤモヤ血管だけを選択的に塞栓
• 当日実施・日帰り、実操作は約 5〜10 分で完了
• 止血もテープ圧迫のみ、20 分観察後にご帰宅できます

治療ステップ（所要時間の目安）

1. 診察・超音波評価（10 分）
2. 動注治療（5〜10 分）
3. 圧迫止血＋安静（20 分）
4. 計 40 分でクリニックを出られます

実臨床での代表的シチュエーション

• レジ操作や調理で指を酷使する販売・飲食業
• ピアノ講師・美容師など細かい指動作が必須の職業
• 育児中で抱っこやオムツ替えが痛みで続かない
• 関節内注射が数日で切れてしまう保存療法抵抗例

実際の患者様の声

メリットと注意点

• メリット：短時間・日帰り/傷はなし/長期痛み軽減（報告では 6 か月〜2 年）
• 注意点：一過性の発赤・しびれ、まれに皮膚潰瘍（<1%）、妊娠中は原則不可

よくある質問（FAQ）

まとめ ― 痛みを“先送り”しない選択を

「時間がない」「手術は嫌だ」という理由で痛みを我慢すると、変形が固定し日常生活にさらなる支障をきたします。
わずか10分で変形痛を改善できる動注治療は、新しいスタンダードになりつつあります。気になる方はお気軽にご相談ください。

---

参考文献

1. Lee S-Y et al. Short-term Clinical Outcomes of TAE for Hand OA, 2023.:contentReference[oaicite:5]{index=5}
2. Okuno Clinic Testimonial: “Arterial injection takes about 5 min”, 2024.:contentReference[oaicite:6]{index=6}
3. Digital Interventions in Musculoskeletal Embolization, 2025 Review.:contentReference[oaicite:7]{index=7}
4. DIR Journal: Discharge after 20 min Observation Post-TAE, 2023.:contentReference[oaicite:8]{index=8}