リウマチ治療– category –
関節リウマチの症状・診断・治療を総合的に解説する基礎ガイドです。
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電子タバコと関節リウマチのリスク
関節リウマチの患者様は、禁煙が大事です。しかし、電子タバコの場合はどうなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。 このページでは、現時点での関節リウマチに対する電子タバコの影響について解説します。 電子タバコは、関節リウマチの発病を増... -
リウマチ早期治療の重要性、Windows of Opportunity(関節リウマチ治療の機会の窓)の概念を解説します。
関節リウマチ(RA)では、発症早期の限られた期間に治療を開始すると疾患をより効果的に制御できることが知られており、この限られた時期を「Window of Opportunity(治療の機会の窓)」と呼びます -
メトトレキサート作用機序と効果|関節リウマチの治療薬(リウマトレックス®・メトレート®)
トトレキサートの作用機序にはいくつかの側面がありますが、葉酸代謝の阻害と抗炎症・免疫調節作用が主なポイントです。 メトトレキサートは葉酸(フォレート)の働きを阻害する抗葉酸代謝薬です。この作用により、細胞が増殖する際に必要な葉酸経路をブロックします。そしてその効果は、特に増殖の早い免疫細胞の働きを抑えます。関節リウマチで用いる低用量(週7.5〜25mg程度)でも免疫細胞の過剰な増殖を抑える効果があります。 -
関節リウマチの初期治療としての早めに生物学的製剤(バイオ製剤)・JAK阻害剤を始めるメリットとエビデンス
リウマチ治療の第一選択は従来型合成DMARD(csDMARD)のメトトレキサート(MTX)が推奨されますが、近年バイオ製剤(bDMARD)やJAK阻害剤(tsDMARD)を早期から併用する戦略の有効性が検討されています。 そのメリットとして疾患活動性の迅速な低下や関節破壊進... -
関節リウマチ前臨床期とClinically Suspect Arthralgia(CSA)抗CCP抗体
1.関節リウマチ前臨床期とClinically Suspect Arthralgia(CSA)とは 関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis: RA)は免疫の状態変化により、慢性的な関節炎や関節破壊を特徴とする自己免疫疾患です。 関節リウマチの診断は、顕在化した滑膜炎が明らかになっ... -
自己免疫疾患の種類と症状をわかりやすく解説|免疫と自己免疫疾患を軍隊に例えると
自己免疫疾患の基礎知識 このページのポイント 免疫システムの仕組み 自己免疫疾患が起こるメカニズム 遺伝的要因と環境因子の関係 発症リスクが高まる生活習慣 自己免疫疾患とは、免疫システムが自分の体の健康な組織を誤って攻撃してしまう病気です。 自... -
関節リウマチの痛みをすぐに取る、ステロイドの関節注射について、効果やエビデンスを解説します。
関節リウマチでとても痛いとき、動きにくいとき、特に発症早期や再発時は、痛みが強く生活に支障がある場合があります。そんな時は、即効性のある関節注射を実施すると、痛みが早く和らぎます。関節注射は関節の将来に良い影響も与え、リスクも少ない方法... -
関節リウマチとロキソニン®(ロキソプロフェン)やセレコックス®(セレコキシブ)、NSAIDsの効果と使い分け
関節リウマチの治療薬は、2-3か月ほどかけて効果が出てきます。 ロキソニン®(ロキソプロフェン)やセレコックス®(セレコキシブ)などのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の役割(関節リウマチにおける位置づけ):関節リウマチ(RA)は関節の痛みやこわ... -
関節リウマチの治療の歴史を紹介します。
関節リウマチ(RA)は昔から人々を苦しめてきた病気ですが、その治療法は時代とともに大きく進歩してきました。ここでは、紀元前の古代から現代にいたる関節リウマチ治療の変遷を、一般の方向けにわかりやすく解説します。 古代〜19世紀:痛みを和らげる時... -
関節リウマチで気だるい感じは出ることがありますか?
1. 関節リウマチとは? 関節リウマチは、自分の免疫の異常によって関節に炎症が起こる病気です。関節の内部で炎症が続くと軟骨や骨が壊され、関節の機能が失われて放置すると関節が変形する疾患ですが、関節以外の全身症状も現れることがあります。例えば...