リウマチ治療ガイド– category –
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サラゾスルファピリジン(アザルフィジン®)×リウマチ徹底ガイド― はじめて飲む人でもわかる効果・飲み方・副作用のすべて【2025 年版】
行まとめ** メトトレキサートと並ぶ“古典派”経口 DMARD。炎症性サイトカインを抑え、腸内で作られる活性体が関節にも効く 開始 8〜12 週で痛み・腫れが半減、半年後にレントゲン進行を有意に抑制(1)(2) 主な副作用は胃腸症状・皮疹・肝機能上昇。定期採血... -
関節リウマチの“痛み”総まとめレビュー【2025 年版】
まとめTake-home message 痛みには 炎症性・構造的・神経障害性・中枢性感作 の4タイプが重なっている 炎症コントロール+鎮痛補助+脳の痛み学習リセット の三本柱で対処 低疾患活動性でも 3~4 人に 1 人は残存痛―早期から多面的評価が必須 (1)(2) 関節... -
なぜメトトレキサートに特異的にリンパ増殖性疾患(LPD)が起こるのか。その理由
メトトレキサートは関節リウマチの主軸となる薬剤ですが、免疫抑制の強度としては中等度です。 なぜリンパ増殖性疾患はメトトレキサートで起こりやすいのか、2025年現在の視点でまとめます。 ― 他の免疫抑制薬との比較・リスクファクター・疾患活動性との... -
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(LPD)について
メトトレキサート(MTX)とリンパ増殖性疾患(LPD)― 患者さんが知っておきたい“もしも”の話 ― ▼この記事のポイント(2分で概要) LPD は稀な副作用:RA 患者さん 1,000 人あたり 0.7 人程度。 66〜70%は MTX を止めれば自然に小さくなる。 DLBCL と CHL... -
関節リウマチ治療におけるドラッグフリー寛解の達成率と予測因子|
『いつか、薬を辞められるか』。これは、関節リウマチ患者さんの多くが本当は希望している状態だと思われます。 当院でも、可能な限りこの状態を目指していきたいと考えています。 このページでは、実際にドラッグフリー寛解について、現時点でわかってい... -
関節リウマチと妊娠・妊孕性|最新エビデンスと安全な治療薬(2025)
この記事のポイント 自然妊娠までに1年以上かかる割合は一般女性の約10–17%に対しRA患者では36–42%(1)(2) Treat-to-Target(T2T)戦略で疾患活動性を厳格に抑えると妊娠までの期間(TTP)が196→84日へ短縮(3)(4) 禁忌薬:メトトレキサート、レフルノミド... -
リウマチ早期治療の重要性、Windows of Opportunity(関節リウマチ治療の機会の窓)の概念を解説します。
関節リウマチ(RA)では、発症早期の限られた期間に治療を開始すると疾患をより効果的に制御できることが知られており、この限られた時期を「Window of Opportunity(治療の機会の窓)」と呼びます -
メトトレキサート作用機序と効果|関節リウマチの治療薬(リウマトレックス®・メトレート®)
トトレキサートの作用機序にはいくつかの側面がありますが、葉酸代謝の阻害と抗炎症・免疫調節作用が主なポイントです。 メトトレキサートは葉酸(フォレート)の働きを阻害する抗葉酸代謝薬です。この作用により、細胞が増殖する際に必要な葉酸経路をブロックします。そしてその効果は、特に増殖の早い免疫細胞の働きを抑えます。関節リウマチで用いる低用量(週7.5〜25mg程度)でも免疫細胞の過剰な増殖を抑える効果があります。 -
関節リウマチの初期治療としての早めに生物学的製剤(バイオ製剤)・JAK阻害剤を始めるメリットとエビデンス
リウマチ治療の第一選択は従来型合成DMARD(csDMARD)のメトトレキサート(MTX)が推奨されますが、近年バイオ製剤(bDMARD)やJAK阻害剤(tsDMARD)を早期から併用する戦略の有効性が検討されています。 そのメリットとして疾患活動性の迅速な低下や関節破壊進... -
自己免疫疾患の種類と症状をわかりやすく解説|免疫と自己免疫疾患を軍隊に例えると
自己免疫疾患の基礎知識 このページのポイント 免疫システムの仕組み 自己免疫疾患が起こるメカニズム 遺伝的要因と環境因子の関係 発症リスクが高まる生活習慣 自己免疫疾患とは、免疫システムが自分の体の健康な組織を誤って攻撃してしまう病気です。 自...
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