【腎臓】【eGFR40-59】慢性腎臓病のeGFR値と尿蛋白から考える慢性腎臓病の通院頻度

慢性腎臓病は日本に2000万人(成人の5人に1人)の国民病である一方、まだまだ啓蒙が進んでいない領域です。

 

日本では、約35万人の透析患者さんが居らっしゃり、昨今の医療保険のシステムの中では、【透析予防】の重要性が高まってきています。(透析予防の新規管理料の創設など)

 

当院では、
・腎臓のことをどこに相談したら良いかわからない
という相談をいただくことも増えてきてたため、腎臓外来を新設いたしました。

 

こちらのページでは、健診で引っかかることも多い、eGFRについて、解説していきます。

 

 

eGFRが45-59について

慢性腎臓病、eGFRと微量アルブミン尿

eGFRと、尿蛋白量(横軸は微量アルブミン尿)の数値から、末期腎不全(透析)への移行リスクをプロットした表になります(日本腎臓学会 CKDガイドライン2024から数値は引用、作図の色は当院にて調整)

eGFRが45-59の場合も、90-104の方に比べ、腎不全への移行率が高くなっています(13倍)。

 

そのため、6ヶ月~1年に1回以上の通院頻度が良いとされています。

CKD外来通院頻度、eGFR40-59だと6ヶ月~1年に1回

腎臓病外来を大病院で診療している頃は、どうしてもeGFR40-59の患者様は、かかりつけ医で診療するようお願いしていました。ですが、最近の改定の流れでは、可能であれば半年に1回程度のフォローは望ましいという傾向に変わってきています。

 

当院では、半年に1回(うち1回は健診結果持参)という形で、内服薬がない場合にはフォローしていくのが良いと考えております。また、腎臓病の悪化因子である、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、糖尿病などがある場合は、そちらの治療状況を合わせて期間を検討していくという方向で考えています。

 

愛知県や豊田市近郊で腎臓病外来の相談先を探している方は、当院まで御相談ください。

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