色々症状をインターネットで検索したり、主治医から膠原病という言葉が出ると
「わたし、もしかして膠原病かも・・・」と心配になり、病院を探しておられる方も多いと思います。
このページでは、そういった時に、どの診療科に受診したらよいかを解説します。
膠原病が心配な場合、リウマチ膠原病診療を行っている内科に受診する
膠原病の専門は、リウマチ専門医のうち、リウマチ膠原病を専門に働いてきた内科医です。
リウマチ専門医は、内科系のリウマチ専門医と、外科系のリウマチ専門医が居ます。内科系リウマチ科医は、薬を安全に使ったり、相互作用(飲み合わせ)を意識したり、持病に合わせて治療を組み立てるのが得意です。整形系のリウマチ専門医は、装具や手術などの必要な場合に適応を考えるのが得意です。
関節リウマチに関しては、内科系整形系リウマチ専門医のどちらも良い点があり、症状に合わせて受診していけばよいですが、膠原病の場合は内科系のリウマチ専門医を受診しましょう。
整形系統のリウマチ専門医の先生は、どちらかというとリウマチ以外の膠原病は診察なさらないことが多いです。
確認方法
先生のプロフィールをみてみて、リウマチ膠原病の経歴があるかどうかを確認しましょう。
膠原病を専門にしているのは、リウマチ膠原病科です。医療機関の標榜規定で、膠原病の標榜は行えないため、リウマチ科しか標榜していないこともあります。そのため膠原病科と標榜しているところは少なく、リウマチ科と標榜してあることが多いです。
同じように、当クリニックの標榜科もリウマチ科ですが、専門はリウマチ膠原病です。
そこで、見極めるのに必要な情報は、先生のプロフィール画面です。
リウマチと膠原病は同じ病気?
よく質問されることと、リウマチと膠原病の関係です。
膠原病(こうげんびょう、Collagen disease)とは、自己免疫疾患の昔からの呼び方です。これらの病気は、『本来は体を攻撃しないようにプログラムされている免疫システム』が体内の組織を攻撃してしまうようにプログラムが乱れることで発症します。
代表的な膠原病には、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、皮膚筋炎、多発性筋炎、全身性硬化症、混合性結合組織病などがあります。症状は患者によって異なり、発熱、関節痛、皮膚の発疹、筋肉の痛みや弱さ、疲労感、呼吸器症状などが現れることがあります。
関節リウマチも自己免疫疾患の病気です。
免疫細胞は、大きく2つに分けられます。自然免疫系と獲得免疫系です。それらの程度がどれくらい強いかで分類されます。
膠原病、という疾患を表すときは、自己免疫疾患として下記のような病気を想像していることが多いです。
それを、免疫系の状態で分けると、このようになります。
膠原病は早期発見・早期治療が大切です。
膠原病は、体の中に起きている免疫の火事のイメージです。内的な原因による炎症である膠原病では、抑えていないと自然に炎症が上昇してしまいます。
そして、発見があとになるほど、強い治療が必要になる確率が上がってきます。
まとめ
膠原病はリウマチ膠原病科またはリウマチ科(内科系)を受診しましょう。
当院は、リウマチ膠原病を専門とするリウマチ専門医ですので、御相談いただければ丁寧に診察させていただきます。