はじめて受診なさる方へ
豊田土橋リウマチクリニックでの診察の流れを説明致します。
1.問診(症状について教えていただきます)
「関節リウマチと診断する」には、「関節リウマチと似た別の病気と区別する」ことが大切です。
関節が痛くなる原因は、関節リウマチだけではありません。
例えば変形性関節症、膠原病、ウイルス感染が原因で、関節が痛くなる場合もあります。
他院に通院中の方や、現在の治療で十分な結果が出ていない、リウマチかどうかはっきりしないが相談したい、という方の相談にも、初診は30分ご用意し、しっかりとお話を伺い、解決方法を相談します。
2.関節エコー検査(関節超音波検査)
関節の炎症を評価するため、関節エコー検査(関節超音波検査)を行います。
関節リウマチで腫れている関節は、関節エコー検査で「直接」見ることができます。
関節エコー検査(関節超音波検査)では
↓のように、関節の腫れ具合を画で見ることができます。
////////////の部分のように、腫れている関節を直接見ることができます。
血液検査だけではわからない、炎症の強さも評価できます。
当院の関節リウマチ診療では、
・関節の炎症の状態を共有すること
・治療方針を一緒に決めていくこと
を大切に考えています。
そのため、関節エコー検査を実施しながら
「関節の炎症を見える化すること」を大切に考えています。
そのために、こちらの写真のように、大画面で関節炎の状態を共有します。
関節エコー検査は、放射線の被爆なく安全に実施いただける検査ですのでご安心ください。
また、関節エコー検査は痛みなく実施できる検査です。心臓や腹部の超音波検査と異なり、強い力で押し付けることはないため、痛みもありません。
(下の写真のように、ゼリーの層がつぶれないよう、優しく当てることが検査のコツです)
※関節エコー検査(関節超音波検査)は受診した当日に実施し、当日に結果を確認できます。
3.血液検査
関節リウマチの確定診断には、抗CCP抗体(抗シトルリン化ペプチド抗体)とRF(リウマチ因子)という検査が役立ちます。これらの検査に加え、関節炎の原因となる、関節リウマチ以外の病気(膠原病や感染症など)ではないか、合わせて検査します。
※関節の痛みが強い場合には、結果を待つまでの間の治療方針も説明します。
4.関節リウマチについての説明と治療方針の説明
当院の関節リウマチ診療では、お持ち帰りできる疾患の説明冊子をお渡ししています。
関節リウマチの、これからの治療方針を説明致します。
関節リウマチ治療の全体像と、患者様毎の治療プランを説明していきます。
5.関節リウマチの治療とフォローアップ
治療では、患者様ごとに最適と考える薬剤を選択し、治療を行っていきます。
関節リウマチのおくすりは、効果がでるのに少し時間がかかります。その間の痛みの相談は、いつでも御相談ください。
当院では、LINEで院長とつながり、相談することもできます。
・ひょっとして今の薬が合わないのではないか
・ワクチンを打つけど、今の薬は飲んでも良い?
・頭痛薬と合わせてのんでもいいの?
など、気になることが出てきたら、いつでも御相談ください。
また、治療方針を改めて家族さんに説明して欲しい、というときなどは、枠を30分で取ったり、その日の最後の診察時間を使って説明を追加することも可能です。
気になる点が出てきましたら、診察時やLINEで遠慮なく相談してください。
LINEで相談できるクリニックは、全国的にも珍しいかと存じます。しかし、私が遠方に勤めていたころなどにしていた、
すぐ相談できる、というやり取りは安心につながり、それがリウマチの状態にも好影響を与えると考え、取り組んでいます。
6.寛解状態で日々を過ごす
関節リウマチは、痛みや腫れを取り、痛みが腫れを感じない、日常生活でリウマチを忘れるくらい良くなるよう
目指せる時代になってきています。寛解状態は、関節の変形のリスクが下がる一番良い状態です。
ぜひこの状態を目指し、早期寛解を目指しましょう。