
このたび、これからの時期の紫外線対策強化のため、医療機関専売の日焼け止めを入荷しました。
全身性エリテマトーデス(SLE)と紫外線対策
全身性エリテマトーデス(SLE)は、自己免疫疾患の一種で、免疫系が正常な細胞や組織を攻撃してしまう病気です。紫外線は、SLE患者様にとって症状を悪化させる原因となる場合があります。そのため、SLE患者は、紫外線対策をしっかりと行うことが大切です。
紫外線対策の基本は、以下のようなことが挙げられます。
・日焼け止めの使用:SPF50以上の日焼け止めを、顔や体に塗布しましょう。特に、顔や手の甲など、露出が多い部分には注意しましょう。
・帽子の着用:つばの広い帽子をかぶることで、顔や首、肩などを紫外線から守りましょう。
・長袖・長ズボンの着用:できるだけ肌を露出しないよう、長袖や長ズボンを着用しましょう。また、UVカット機能のある衣服を選ぶと、より効果的です。
・日傘の使用:日傘をさすことで、紫外線を遮断することができます。
紫外線対策と日焼け止め
SPF50は、日焼け止めの保護指数の1つです。SPF(Sun Protection Factor)は、紫外線B波(UVB)から肌を守る能力を示す指数で、数値が大きいほど効果が高いとされています。
SPF50は、肌を紫外線B波から50倍の効果で保護することができます。つまり、肌が普通の状態で紫外線B波にさらされると、約20分で日焼けするところを、SPF50を塗ることで約1000分(約16時間40分)まで日焼けしなくなるとされています。
逆に言えば、短時間日焼け止めを塗らずに外に出るのと、日焼け止めを塗って50倍の時間紫外線を浴びるのと結果は同等になります(計算上)。ゴミ捨てや洗濯物などの短時間の時、紫外線対策を忘れがちになります。
SLEやシェーグレン症候群の患者様は、こまめな日焼け止め対策をきっちりと行っていきましょう。
当院の外来待合室の中で、医療機関専用化粧品メーカー様から日焼け止めを入荷しました。
気になる方は手にとってお試しください。