主治医の先生に、うまく相談できない時、試してみる3つの質問方法

関節リウマチの相談をしたいけど、主治医の先生に上手に言いたいことが伝えられない、相談できない。

特に、医師から【どうしますか?】と聞かれたときに、【どうしたらって言われても・・・】と困ってしまう場面で使いやすい質問方法です。

 

治療方法の説明を受けている場面を想像してみてください。

 

・私の治療選択枝は?

・各々の治療の利点・欠点は?

・私の場合はどう?

 

この3つです。

 

医師は、患者様の将来を想って、治療の方法を投げかけます。任せて治療します。というのもその答え方の一つですが、最近では治療方針を納得して決めたいという方が増えてきているため、患者様に「どうしますか?」って投げかける医師が増えてきています。

 

・私の治療選択枝は?

Aという治療、Bという治療、Cという現状維持、それぞれの選択があり、どういった選択肢があるか訪ねる質問です。

・各々の治療の利点・欠点は?

Aという治療のメリット・デメリット

Bという治療のメリット・デメリットの説明

です。医師が治療方法を考える際は、多くの場合に明確な考え方を持っています。

質問いただければ、説明しやすくなります。

当院の場合は、いただく質問に対し、説明スライドをすぐご用意できることが多いので、気軽に質問ください。

・私の場合はどう?

この質問は、一般論ではなく患者様ではなぜAという治療方針がよいと覆うのか、という解説ができます。

 

例えば、50歳の関節リウマチの患者様がいらっしゃったとします。メトトレキサートという薬で治療をしているが、症状が完全にはよくなっていない。主治医の先生からは、注射の薬も少し勧められているが、判断は患者様に投げかけられている。

 

そういった時、困ってしまうと思います。

 

そこで

・私の治療選択枝は?

例えば、生物学的製剤を使う、JAK阻害薬を使う、メトトレキサートを増量や分割投与する、他の抗リウマチ薬を使う、そのまま様子を見る、という選択肢があります。

・各々の治療の利点・欠点は?

生物学的であれば、効果が高く関節破壊の変形を防ぎやすくなる、薬価は高い、感染症に注意をする、などが説明できます。

JAK阻害薬の場合も、効果が高く関節破壊の変形を防ぎやすくなる、薬価は高い、感染症に注意をする、特に帯状疱疹はワクチンを検討するなどが説明できます。

メトトレキサート増量や分割だと、同じ薬の組み合わせなのでアレルギーなどのリスクは下がる、炎症の程度によっては寛解まで至らないことが懸念される、などです。

・私の場合はどう?

50歳という年齢は、プレシニア世代の関節リウマチの治療戦略を考えるなど、将来のために寛解を目指すメリットがあります。

また、感染症のリスクである「65歳以上、糖尿病がある、肺の持病がある」などのリスク因子がなく、それらの方より安全に使用できる可能性がある、ということの説明ができたりします。

 

 

治療方針は患者様の元々の背景により、異なります。

 

その説明を引き出す3つの質問を紹介しましたので、是非相談の際は使ってみてください。

 

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