関節リウマチの治療を受けているが、痛みが持続している場合は、どのような原因があるか解説します。
関節リウマチの治療中、特に困るのが、痛みが続いていて、主治医の先生と相談してもあまり取り合ってもらえないケースかと思います。
関節リウマチで痛みが続いている場合、
・関節リウマチの病勢がまだ続いている場合
・関節リウマチとは直接関連しない別の病気の場合
があります。
関節リウマチの病勢がまだ続いている場合
よくいただく質問が、「CRPは下がっていると言われるけど、まだ痛い」です。
関節リウマチの病勢を疾患活動性と言います。この病勢は、CRPだけでは決まらず、関節の腫れ・痛みを足した指標での評価が必要です。
痛い関節の数、晴れている関節の数などの総合的な評価が必要です。
CRPが病勢で参考になるのは、半分ぐらいと言われています。(半数の方は、CRPでは病勢を評価しきれません)
そのため、関節リウマチの疾患活動性の評価が重要です。
一つの方法が、関節超音波検査です。
関節超音波検査では、関節の炎症を直接見ることができるので、まだ腫れているという場合に見つけることができます。
関節リウマチとは直接関連しない別の病気の場合
もう一つは、関節リウマチ以外の痛い原因が隠れている場合です。
関節超音波を実施し、関節リウマチ由来の痛みではなさそうだと判断した後は、なぜ痛いのかの検索を行います。
多いパターンとしては、痛い場所の別の筋骨格系の病気のパターンです。
例えば変形性関節症などを合併している場合です。
また、見つけにくいものとして、線維筋痛症や筋膜性疼痛症候群などの痛みがある場合があります。
当院でも、最終的に線維筋痛症の診断となり治療を行い改善した方も多くいらっしゃいます。
この痛みがリウマチのせいなの?それとも別の病気?という心配がある場合は、一度当院を受診してみていただければ、相談に乗らせていただきます。