関節リウマチと不安症群

関節リウマチ患者さんでは、不安や抑うつ症状が出現することが多いとされています。

 

関節リウマチ患者さんの26~46%が不安症状を有し、14.8~34.2%がが不安症状を、14.8-34.2%が抑うつ症状を有しているという報告もあります。

不安、うつ症状があると、服薬アドヒアランスの低下や、治療反応性の低下や、生活の質が低下しやすいとされています。

 

そのため、関節リウマチ患者さんの「不安」や「うつ症状」のリスク要因を検討したり、心理的要因の管理を治療に取り入れることが重要です。

 

リウマチ医が不安や抑うつ症状に対して十分な教育を受けているかというと、実際には心理の勉強をする機会は多くありません。

ですが、これからの関節リウマチ診療には、心理的な側面が大切になってくると考えています。

 

 

 

HAQの点数が低い場合、不安を強くする

HAQ-DIスコアが悪い場合などは、不安や抑うつと関連し、疾患活動性スコアに関係なく独立して不安やうつ病と関連するとされています。

 

 

当院が、安心した気持ちで治療に取り組んでいただくために取り組んでいること

関節リウマチの治療を行う上で、心理的な側面への配慮も大切だと思っています。

 

当院の特徴としては、

 

1.LINEやアプリによるチャット相談を行うこと

2.診察の時間を十分取り、話しやすい雰囲気を心がけていること

3.プライベートな環境で診察をすること

4.公認心理師の側面から、心理的なアプローチを行っていること

 

は、他のクリニックにはない特徴かと思います。

 

 

1.LINEやアプリによるチャット相談を行うこと

当院かかりつけの患者様は、気になることがあればチャットで相談可能です。

当方のApple watchに相談の通知が来るため、起きている間はすぐに返事ができます。

いつでも主治医に相談できるという安心感が、治療にも良い方向に働けばと考えて、そのようにしています。

 

2.診察の時間を十分取り、話しやすい雰囲気を心がけていること

当院は、医師と話せる時間が多いといっていただくことが多いです。

3分診療と言われる外来も世の中には多くありますが、当院では15分~30分ほど診察をしています。

その分スタッフが少ないのを、アプリ会計、クラウド事務などのIT技術で補っております。

 

3.プライベートな環境で診察をすること

当院は待ち時間がほぼありません。待合で知らない人とずっと過ごす、という待ち時間はほぼないため、リラックスした雰囲気で診察をうけていただけます。

背もたれのある大きな椅子で座ってお話いただけるので、リラックスした雰囲気で診療を受けていただけるかと思います。

 

4.公認心理師の側面から、心理的なアプローチを行っていること

関節リウマチの診療には、心理的なサポートが必要だ!と考え、心理の勉強に取り組み、2022年に公認心理師の資格を取得しています。

これは心理系の唯一の国家資格であり、精神科の先生以外で取っている医師はとても少ないです。

抑うつ、 不安症群、不眠症などの診療をできるようになろうと考え、精神科クリニックで指導医と一緒に診療した経験もあります。

そういった経験から、心理的なサポートに関してできるよう意識しています。

 

まとめ

関節リウマチ患者さんの26~46%が不安や気持ちの落ち込みを持っており、その不安や落ち込みは、リウマチの治療効果自体を落としてしまいます。

当院では、それに対し、不安を和らげ関節リウマチが少しでも良くなる環境づくりを大切に考えています。

関節リウマチでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。