どんな患者さんで、生物学的製剤を積極的に検討するべきなのか(Poor prognostic factor)

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Poor prognostic factor(予後悪化因子)について

どんな患者様で、生物学的製剤(バイオ製剤)を積極的に考えていくか、について

・Poor prognostic factor(予後悪化因子)という考え方があります。

関節リウマチの治療は、メトトレキサートから始まることが多いです。 その中で、どういった患者様で、生物学的製剤のような「次の一手を積極的にうつべき」状況があります。 その考えの一つが、予後悪化因子です。

予後悪化因子とは

 

予後悪化因子

中等度または高度の疾患活動性が持続している=まだ腫れと痛みがある関節があり、病勢が強い

・急性期反応物質が高値=CRPや赤血球沈降速度の数値が高い

高い腫脹関節数(腫れている関節の数が多い)

RF(リウマチ因子)および/またはACPA(抗CCP抗体)の存在、特に高値の場合=リウマチ因子やCCP抗体が陽性で、かつ数値が高い

・初期びらんの存在(レントゲンや関節エコーでびらんが確認できる)

・2種類以上のcsDMARDsの不応性

 

 こういった場合、関節破壊のリスクが高いとされているため、ガイドラインでも積極的に次の治療を勧めます。

 

関節リウマチの治療を受けていても、まだ炎症が残っていて、治療の強化が必要な患者様はいらっしゃいます。

 

当院では、関節エコー(関節超音波検査)を実施し、関節炎の症状を一緒に確認しながら、治療方針の相談を行っています。

 

関節リウマチの治療・薬物療法

 

 

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