足つり(こむら返り)鍼灸なら芍薬甘草湯でも改善しない頑固なこむら返りにも

頑固な足つりで夜中に目が覚めてしまう。

そういった方に芍薬甘草湯が処方されることが多いですが、それでもなかなか改善しないことが多いです。

足がつる・こむら返り

「足がつる」症状は一般的に「こむら返り」と呼ばれ

主にふくらはぎなどの足の筋肉が突然強く収縮し、痛みを伴う状態です。

医師 高杉

内科専門医の高杉です。

外来では、毎日のように足がつって困る、という相談をいただきます。

芍薬甘草湯や電解質(ミネラル)不足の補充などで改善することもありますが、なかなか改善しないことも多いです。

そういった方に、ペインクリニック(疼痛領域・麻酔領域)では、
深腓骨神経内側枝ブロック(参考URL)という方法が取られることがあります。

頑固な足つり(こむらがえり)に、低リスクで改善させられる可能性として注目されています。ただ、なぜ効くかはまだわかっていません。

東洋医学の観点から、こむらがえりのツボへの鍼灸と、この新しい深腓骨神経内側枝ブロックの共通点と、鍼灸がこむら返りに効果的な説明をしていきたいと思います。

深腓骨神経内側枝ブロックとは

こむら返りに対する深腓骨神経内側枝ブロック―ケースシリーズより引用)

深腓骨神経内側枝ブロックは、上記の刺入点を局所麻酔する方法です。

なぜ効くか?はわかっていないものの、足つりに対してペインクリニックで用いられる治療方法で、効果が出るという報告が最近増えてきています。


東洋医学での、こむらがえりについて

東洋医学では五臓のうち、「肝(かん)」の不調が原因と考えます。
「肝」には血液を貯える機能と、全身に送る血液量をコントロールする2つの機能があり、「肝」が不調になると、血の巡りも低下し、血液が届きづらくなった部分に「こむらがえり」がおこります。

いくつか、足つり(こむらがえり)のツボはありますが、そのうちの大衝(たいしょう)というツボは、上記のブロックの位置にも近く、こむらがえりの際に刺激することがあります。

当院でも、この部位に鍼をすることで、1ヶ月足つりがなく感動した!という患者様がいらっしゃいます。

・なかなか改善しない足つり
・芍薬甘草湯を飲んでもしつこい足つり
・夜中に足がつって起きてしまいつらい

という方は、是非一度御相談ください。

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