胡麻(ゴマ)の効能・使用される漢方薬 西洋医学との関わり

 

胡麻とは、ゴマ科の芝麻(ゴマ)の成熟した種子を乾燥させた補陰薬に分類される生薬です。インド、中国、メキシコ、東南アジアを産地とし、リグナンや脂質を成分としています

 

中医学的に見る胡麻

肝、大腸を帰経とし、味を甘、性を平とする生薬です。

清血不足(極度のストレス/疲労、出産後など)による病的白髪、頭のふらつき、目のかすみに用い、また、便が固いもしくはコロコロ状の便しかでないような便秘症状にも効果を示します。但し、消化しやすくはないので胃腸が弱っているときは使用すべきではありません。また、泥状の便の方にも不向きです。

 

主な漢方薬

  • 消風散(ショウフウサン)

:地図のように広がる、赤い蕁麻疹やアトピー性皮膚炎に使用されます。但し、蝉退(蝉の抜け殻)が入っているので、キチン質アレルギー(エビやカニのアレルギー)を持っている人は服用を避けてください。胡麻はこの漢方薬において、慢性化して乾燥したり痂皮してしまった皮膚を滋潤する作用を発揮しています。

 

西洋医学的に見る胡麻

セサミンは、コレステロールの合成を阻害する働きがある事が報告されています。

 

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