乾姜(カンキョウ)の効能・使用される漢方薬 西洋医学との関わり

乾姜(カンキョウ)とは、ショウガ科の植物であるショウガの根茎を乾燥させた温裏薬に分類される生薬です。中国、韓国、インド、アフリカ、日本を産地とし、辛味成分を主成分としています。

 

【中医学的に見る乾姜の効能】

脾、胃、心、肺経を帰経とし、味を辛、性を熱とする生薬です。腹部が冷えて痛い時、嘔吐、下痢をする時に使用されます。また、肺が冷える事により生じる咳、喘息、透明な痰や背部の冷感にも使用されます。

 

【乾姜が使用される主な漢方薬】

:生薬「人参」のページを参照して下さい。乾姜はこの漢方薬において、腹部を温めたり吐き気を止める効果を発揮しています。

 

:胃弱で下半身が冷えているものの(水毒上逆による)頭痛やめまい(頭に鍋をかぶっているようと表現される事が多いです)に使用されます。乾姜はこの漢方薬において、湿を取り除く効果を発揮しています。

 

【西洋医学的に見る乾姜】

乾姜の辛味成分には、抗胃潰瘍、プロスタグランジン合成阻害作用及び血小板凝集抑制作用が報告されています。

 

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