檳榔子(ビンロウジ)の効能・使用される漢方薬 西洋医学との関わり

檳榔子(ビンロウジ)とは、ヤシ科の植物である檳榔の種子を乾燥させた駆虫薬に分類される生薬です。インドネシアを主とした東南アジアを産地とし、アルカロイド、ステロイド、タンニン類を主成分としています。

【中医学的に見る檳榔子】

胃、大腸経を帰経とし、味を辛、苦、性を温とする生薬です。条虫、回虫、蟯虫など多種の腸管内の寄生虫の殺菌に使用されています。

また、食べ過ぎによる腹部膨満感やその他のお腹の不調にも使用されます。その他にも、檳榔子には利水作用があるため、浮腫や脚気腫痛にも使用されます。

なお駆虫を目的として使用する場合には、空腹時に服用するほうが寄生虫に作用しやすいため有効的とされています。

【主な漢方薬】

:生薬「川芎」のページを参照して下さい。檳榔子はこの漢方薬において、気を散らし流す働きを発揮します。

  • 九味檳榔湯(クミビンロウトウ)

:脚が腫れたり、息切れがしたり、胸や腹部が張る時に使用される漢方薬です。檳榔子はこの漢方薬において、気を散らし流す働きを発揮します。

【西洋医学的に見る檳榔子】

檳榔子の煎液には殺虫効果の報告があり、また、消化不良、便秘、腹痛をに対しても報告があります。

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