紫根(シコン)の効能・使用される漢方薬 西洋医学との関わり

紫根(シコン)とは、ムラサキ科ムラサキの根を乾燥させた清熱涼血薬に分類される生薬です。中国を産地とし、ナフトキノン類、カフェ酸誘導体を主成分としています。

 

【中医学的に見る紫根】

心、肝経を帰経とし、味を甘、鹹、性を寒とする生薬です。瘡瘍、湿疹、やけどなどに外用として用いられます。もし本薬を麻疹等の治療のために内服する場合は、下痢に多少なる可能性がある為、注意してください。なお、脾虚により泥状便を呈している際には使用しないでください。

 

【主な漢方薬】

  • 紫雲膏(シウンコウ)

:化膿していない、創面が大きくない、分泌物が多くない部分であれば、皮膚病、外傷、火傷のほとんどに用いられている外用薬です。

 

【西洋医学的に見る紫根】

紫根のナフトキノン類であるシコンやアセチルシコンには創傷治癒促進作用、殺菌作用及び抗腫瘍作用についての報告があります。

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