縮砂(シュクシャ)の効能・使用される漢方薬 西洋医学との関わり

縮砂(シュクシャ)とは、ショウガ科の植物であるシュクシャの種子の塊を乾燥させた芳香化湿薬に分類される生薬です。中国、ベトナム、タイ、インド、インドネシア、ミャンマーを産地とし、精油を主成分としています。

【中医学的に見る縮砂】

脾、胃経を帰経とし、味を辛、性を温とする生薬です。脾胃が湿邪により気の滞りを起こし、食欲不振、嘔吐、下痢、腹部膨満感が生じたときに使用されます。

また、腹部を温める効果もある為、冷えによる下痢にも効果を発揮します。その他にも、妊娠中の吐き気や切迫流産にも使用されます。

【主な漢方薬】

  • 安中散(アンチュウサン)

:生薬「茴香」のページを参照して下さい。縮砂はこの漢方薬において、気の巡りを改善して吐き気を止める働きを発揮しています。

  • 香砂平胃散(コウシャヘイイサン)

:異常な食欲があり過食となり、下痢してしまう時の消化剤としても用いることができる漢方薬です。縮砂はこの漢方薬において、気の巡りを改善して吐き気を止める働きを発揮しています。

  • 香砂養胃湯(コウシャヨウイトウ)

:諸臓器の停水を処理し機能を回復させる漢方薬です。四君子湯と組み合わせる事により、食欲を増進させることができます。縮砂はこの漢方薬において、気の巡りを改善して吐き気を止める働きを発揮しています。

  • 香砂六君子湯(コウシャリックンシトウ)

:腸の働きを良くし、吐き気等を止める際に使用される漢方薬です。縮砂はこの漢方薬において、気の巡りを改善して吐き気を止める働きを発揮しています。

【西洋医学的に見る縮砂】

縮砂の薬理作用はまだ不明なのですが、民間薬として昔から健胃薬として使用されています。

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