COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、主にタバコを中心とする有毒な粒子やガスの長期吸入によって肺に慢性的な炎症が起こり、気道が狭くなって airflow limitation(空気の流れの制限)が生じる病気です。特徴は進行性で不可逆的な気流制限と気道の慢性炎症であり、時間とともに肺機能が徐々に低下します。
主な原因はタバコの喫煙で、COPD患者の大部分は長年の喫煙者です。また、「タバコ肺」と俗称されるように喫煙との関連が強い一方、調理や暖房での屋内煤煙(バイオマス燃料)や職業性粉塵などの環境要因も発症リスクとなります。
さらに、ごくまれですが遺伝的要因(例:α1-アンチトリプシン欠乏症)もCOPDを引き起こすことがあります。
COPDには主に慢性気管支炎(長期間の咳と痰)と肺気腫(肺胞の破壊による肺の過膨張)の病態が含まれます。典型的な症状は、長引く咳、痰の排出、そして進行する息切れ・呼吸困難(呼吸苦)です
初期には「年中たばこによる咳が出る」「階段で息が切れる」程度ですが、病状が進むと安静時にも息切れが生じ、日常生活に支障をきたします。また、悪化発作(急性増悪)では症状が急激に重くなり、入院治療が必要になることもあります。
COPDの診断には肺機能検査(スパイロメトリー)が必要です。息を思い切り吐き出す肺活量(FVC)に対し、1秒間に吐き出せる空気量(FEV₁)の割合を測定し、気管支拡張薬投与後でもFEV₁/FVC比が0.70未満であればCOPDと診断されます
症状や喫煙歴からCOPDが疑われる場合はスパイロメトリーを行い、この持続的気流制限の有無を確認します。胸部レントゲンやCT検査でも、肺の過膨張や肺胞の破壊像(肺気腫の所見)が認められることもあります。さらに、診断時には他の疾患(例えば喘息や肺結核など)との鑑別も行われます。
COPDは世界的にも重大な疾患であり、その有病率は40歳以上で10%以上とも報告されています
高齢化や喫煙者数の増加に伴い患者数は増加傾向にあり、世界の死亡原因ランキングで2030年には第3位になると予測されています
このようにCOPDは患者の生活の質(QOL)を大きく損ねる疾患です。
一般的な治療法(西洋医学)
薬物療法: COPD治療の中心は気道を広げる気管支拡張薬です。即効性のある短時間作用型吸入薬(SABA: 短時間作用型β₂刺激薬やSAMA: 短時間作用型抗コリン薬)は、呼吸困難時の頓用薬として症状緩和に用いられます
症状が持続する場合には、効果が長く続く長時間作用型吸入薬を使用します。特にLAMA(長時間作用型抗コリン薬)は安定期COPDの第一選択薬で、気道を拡張して息切れを和らげ、増悪(急性悪化)のリスクも減らす効果があります
同じくLABA(長時間作用型β₂刺激薬)**も症状改善と増悪予防に有効で、LAMAと併用することで効果を高めることができます
一方で、吸入ステロイド(ICS)は気道炎症を抑える薬ですが、COPD単独では効果が限定的です。そのためICSはFEV₁%低下が著しい重症例や増悪を繰り返す患者において、LABAとの併用療法(ICS/LABA)として用いるのが一般的です。ガイドラインでも、吸入ステロイドは単独では推奨されておらず、必要に応じてLAMA+LABAやLABA+ICS、場合によっては3剤併用(LAMA+LABA+ICS)といった段階的治療が推奨されています
これら吸入療法に加え、症状や病状に応じてテオフィリンなどの経口薬、ロフルミラスト(PDE4阻害薬)などが補助的に使われることもあります。増悪時には抗生物質や経口ステロイドの短期投与、重症例では非侵襲的人工呼吸(NIV)の適応も検討されます。
生活習慣の改善: COPD治療でもっとも重要と言われるのが禁煙です。喫煙を続けている限り肺の炎症と破壊は進行するため、全てのCOPD患者に禁煙が強く奨励されます
自分の意志だけで禁煙が難しい場合は、ニコチンパッチや禁煙補助薬(バレニクリンやブプロピオン)と医師・看護師のサポートを組み合わせることで禁煙成功率が上がります
呼吸リハビリテーション: 運動能力の低下や筋力の衰えもCOPDでは問題となるため、呼吸リハビリテーション(有酸素運動訓練や呼吸筋トレーニングなどの包括的プログラム)が取り入れられます。呼吸リハビリを12週間程度継続すると、息切れが軽減し運動耐容能(6分間歩行距離など)が改善することが科学的に証明されています。ガイドラインでも、可能な限り構造化された肺リハビリプログラムへの参加が推奨(エビデンス1A)されています
リハビリを行えない場合でも、日常的な散歩や体操など適度な運動を継続するよう指導されます
また、栄養管理も重要です。COPDが進行すると痩せて筋力が落ちるケース(肺消耗症候群)も多いため、低栄養の患者には栄養指導を行い、必要に応じて高カロリー食やタンパク補給で体力維持に努めます。
酸素療法: 血中酸素が慢性的に低下する重症COPD患者では、在宅で酸素吸入を行う長期酸素療法が行われます。特に安静時でも動脈血の酸素分圧が55mmHg未満(SpO₂ < 88%)のような重度低酸素血症では、少なくとも1日15時間以上の酸素投与が生命予後の改善に有効と報告されています。適切な酸素療法により心不全や肺高血圧の進行を抑え、生活の質を維持することが期待できます。ただし、在宅酸素使用中の喫煙は火災の危険があるため厳禁です
ヘルスメンテナンス(ワクチン)として、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種も推奨されます。感染予防により急性増悪のリスクを下げ、ひいては病状悪化を防ぐためです。
以上のように、西洋医学におけるCOPD治療は「薬物療法」「呼吸リハビリ」「酸素療法」「生活指導」を組み合わせて行われます。特に禁煙はCOPD治療でもっとも効果的な介入であり、進行抑制に不可欠です。また、患者さん自身が病気を正しく理解し、吸入薬の使い方を習得し、運動や栄養に気を配ることが長期管理の鍵となります。
鍼灸とCOPD:東洋医学的アプローチとエビデンス
鍼灸治療の概要と東洋医学的考え方
東洋医学(伝統中国医学)では、COPDに相当する症状を「肺気腫」「肺脾腎虚」など全身のバランスの乱れとして捉え、鍼灸によって気(エネルギー)の流れと臓腑の調和を整えることで症状改善を図ります。実際、中国を中心にCOPDに鍼灸を補助療法として用いる試みが数多く報告されており、呼吸困難感の軽減や咳・痰症状の緩和、増悪予防、QOL向上に効果があるとの主張があります。COPDの患者様では、倦怠感(疲れやすさ)や呼吸筋疲労などの症状からリハビリなどが難しい方も多く、そういった自覚症状の改善も大事な役割です。
鍼灸は体への侵襲が少なく副作用も少ないため、西洋医学的治療を補完する安全な療法として位置づけられています。
鍼灸が呼吸機能にもたらす効果
COPDに対する鍼灸は最近エビデンスの解明が進んできた領域で、鍼灸治療がCOPD患者の肺機能や運動能力を改善する可能性が示されています。例えば、中国で行われたあるメタアナリシスでは、COPD安定期患者に対する鍼治療によって肺活量(FVC)や1秒量(FEV₁)が有意に向上し、1秒率(FEV₁/FVC)も改善しました
さらにその研究では、6分間歩行距離(6MWD)が平均で約45m延長し、息切れによる生活の制限度を示すSGRQスコア(聖ジョージ呼吸器質問票)は低下(改善)しています。
また、日本で実施された偽鍼と比較した対照試験でも、12週間にわたる週1回の伝統的な鍼治療によって運動後の呼吸困難感(Borgスケール)**が有意に軽減し、6分間歩行距離がプラセボ群に比べ改善しました
これらの臨床研究から、COPDに対する鍼灸の効果として「気道閉塞の緩和」と「呼吸困難の軽減」「運動能力・肺活量の改善」などが期待できると考えられます。
鍼灸の抗炎症作用
COPDの病態には炎症が深く関わっており、気道や肺胞での慢性的な炎症反応が組織破壊を進行させます。鍼灸にはこの炎症を抑制する作用が期待される報告がされています。動物実験の段階では、足三里(ST36)や肺兪(BL13)といったツボへの電気鍼刺激によって、肺の炎症に関与するサイトカイン(例えばTNF-α、IL-6など)の産生が有意に減少し、肺組織の炎症反応が軽減されたとの結果があります
また、COPD患者を対象とした臨床研究でも、実際に鍼治療を受けた群で血中のCRPやIL-6、TNF-αといった炎症マーカーが減少したとの報告があります。特に慢性気管支炎タイプのCOPDでは気道粘膜の炎症・浮腫が強いため、鍼灸による抗炎症効果が症状緩和につながると考えられます。
自律神経への影響と呼吸調節
鍼灸刺激は全身の生理機能に影響を及ぼしますが、その一つに自律神経系の調整作用があります。呼吸気管支の収縮・拡張は自律神経(交感神経と副交感神経)によって制御されています。交感神経が優位になると気管支は拡張し、副交感神経が優位だと収縮します。COPD患者では低酸素や肺の過膨張により自律神経のバランスが乱れ、しばしば交感神経が過剰に緊張して心拍数の増加や血管収縮が起こっています。鍼灸はこの乱れた自律神経のバランスを整える方向に作用する可能性があります。実際、心拍変動(HRV)の解析を用いた研究では、鍼刺激により交感神経活動の指標である低周波成分(LF)やLF/HF比が低下したとの結果が報告されています
このような働きも、は鍼灸が過度な交感神経緊張を和らげ、副交感神経とのバランスを改善する可能性を示唆します。自律神経バランスが改善すれば気道平滑筋の緊張も適切に調節され、呼吸がしやすくなる効果が期待できます。東洋医学の古典的な表現ではこのような場合「肺気を整える」「気逆をおさめる」といった意味合いになりますが、現代医学的にもこのような自律神経への作用を通じて鍼灸が呼吸機能に良い影響を与えるかもしれません。
鍼灸治療の臨床研究とエビデンス総括
近年、COPDに対する鍼灸療法の効果を検証した臨床研究(RCT)やシステマティックレビューが増えており、そのエビデンスの質も向上しつつあります。代表的な研究として前述の日本からの報告
これらはいずれも鍼灸の有効性を支持する結果であり、鍼灸施術を追加することでCOPD患者の症状や運動能力、QOLが改善する可能性を示しました。さらに2020年以降には、複数のランダム化比較試験を統合した系統的レビュー/メタアナリシスがいくつも発表されており、その包括的検証によれば、「6分間歩行距離(6MWD)」「SGRQスコア」「FEV₁%予測値」などの主要アウトカムで鍼灸群が対照群より有意に良好であったとする報告が多く見られます
一方で、エビデンスとしてはCOPDに限らず鍼灸のエビデンスは発展途上であり、論文によっては「試験間で結果に不一致がある」「研究の質にばらつきがある」といった指摘もあり、必ずしも全ての研究が鍼灸の有効性を一致して支持しているわけではありません
しかし、おおむねで共通している見解としては「鍼灸は概ね安全で副作用が少なく、COPDの補完療法として試す価値がある」との結論が示されています
総合すると、「鍼灸はCOPD患者の呼吸困難や運動耐容能、生活の質を改善し得る有用な補完代替療法」であると考えられています。ただし、今後さらに症例数の多い質の高い試験を重ねることで、その効果の明確さ(どの程度誰に有効か)や最適なプロトコルをより厳密に確立していく必要があるでしょう。
鍼灸併用時の治療プロトコルと臨床応用
鍼灸治療の方法・ツボの選定
COPD患者に対する鍼灸治療では、呼吸機能改善や症状緩和に効果的とされる経穴(ツボ)が選ばれます。多くの臨床研究で共通して用いられる代表的なツボは、背中の肺兪(はいゆ, BL13)、そのやや下方にある腎兪(じんゆ, BL23)、肩甲骨内側の定喘(ていぜん, EX-B1)、そして足の足三里(あしさんり, ST36)などです
肺兪は肺の経穴で呼吸機能全般に効くとされ、定喘は「喘息を定める」の名の通り喘息様の咳や喘鳴に用いられるポイントです。足三里は全身の気力を高める要穴で、呼吸器疾患でも免疫力向上や抗炎症作用を期待して頻用されます。実際、前述の研究でもこれらのツボが組み合わされており、中国のRCTでは双側の肺兪、BL20(脾兪)、BL23、LU1(中府)、LU9(太淵)、LI18(扶突)、ST36、GB12といった経穴に30分間の刺鍼を行っています
一方、日本のRCTでは週1回の施術で肺兪、膏肓(こうこう)など複数の経穴に鍼を12週間続けています
このように経穴の選択は多少異なるものの、肺経の背部兪穴や呼吸器症状に効く要穴を組み合わせる点は共通しています。施術方法は、細い使い捨て鍼を経穴に刺入して適度な刺激(得気)を感じさせ、その状態で一定時間留めるという伝統的手技が一般的です。電気鍼(低周波通電)を併用する場合もあります。施術中はリラックスできる体位(座位または仰臥位)をとり、呼吸を整えながら鍼刺激を受けてもらいます。
治療頻度と期間: 鍼灸治療の頻度・期間は研究や患者の状態によって様々ですが、エビデンスがあるプロトコルとしては週1~3回の施術を2~3か月間継続するケースが多く報告されています
例えば、中国の研究では週3回を8週間継続するスケジュール、日本の研究では週1回を12週間続けるスケジュールのプロトコルがあります。
一般臨床でも、効果判定にはある程度の期間継続することが重要であり、少なくとも1~2か月は定期的に鍼灸を受けて変化を見ていくことが推奨されます。症状が安定してきたら施術頻度を減らし、メンテナンス的に月1回程度続けるといった対応も患者さんごとに行われています。
鍼灸と他治療法の併用効果
鍼灸は西洋医学の標準治療と併用して用いられることがほとんどで、薬物療法やリハビリを置き換えるものではありません。むしろ併用による相乗効果が期待されています。実際、RCTやメタ分析でも「鍼灸+標準治療」群は「標準治療のみ」群に比べて各種アウトカムが良好であったとの報告が多くあります。前述のメタ分析でも、従来治療に鍼灸を追加した場合は従来治療のみよりも肺機能・QOLの改善が大きかったとされています
特に息切れの軽減や運動耐容能の向上といった面で効果が顕著であれば、日常生活動作の自立度向上につながります。また、鍼灸にはリラクゼーション効果もあるため、不安感の軽減や睡眠の質改善など精神面・全身状態の改善も報告されています。こうした変化は患者さんの主観的な健康感(well-being)を高め、治療意欲の向上にも寄与すると期待しています。結果的に薬の効果も引き出され、リハビリへの参加も積極的になるなど、良い循環のきっかけとなればと考えられます。
鍼灸では、COPD評価テスト(CAT)スコアやSGRQスコアなど生活の質指標が改善し、身体活動量が増加したとの報告もあります。これらは薬物や酸素療法だけでは得難い効果であり、鍼灸を組み合わせることで患者さんのQOL(生活の質)が総合的に向上することが期待されています。例えば、「息苦しさのため外出を控えていた人が、鍼治療後に散歩に出られるようになった」「夜間の咳込みが減ってよく眠れるようになった」等のエピソードが臨床報告としてあります。患者さん自身が症状緩和を実感できることは治療満足度を高め、結果的に疾患コントロールの改善にもつながるのではないでしょうか。
安全性と留意点
鍼灸治療の副作用は少なく、適切に施術すれば安全性が高いとされています
報告される副反応は、ごく軽度のもの(鍼部位の一時的な疼痛・内出血、倦怠感など)がほとんどで、重篤な合併症はまれです
ただし、肺気腫が高度に進行し肺が過膨張な患者では、筋肉量の低下と合わさることで、背部への深い刺鍼で気胸のリスクがゼロではありません。そのため肺尖部に近い肩井などのツボは避ける、細い鍼で浅めに刺入する、といった安全策を講じる必要があります。
まとめ
総じて、COPDに対する鍼灸治療は東洋医学と西洋医学の統合アプローチとして期待されています。「息苦しさを少しでも和らげたい」「薬だけに頼らず体質から改善したい」という患者さんにとって、鍼灸は一つの選択肢となり得ます。ただし、鍼灸はあくまで補完療法であり、禁煙や薬物療法などの基本治療を並行して行うことが前提です。主治医と相談の上で安全に導入し、効果を見ながら継続することで、COPDとうまく付き合っていく助けとなれば幸いです。
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