薄荷(ハッカ)の効能・使用される漢方薬 西洋医学との関わり

薄荷(ハッカ)とは、シソ科のハッカの地上部を乾燥させた、辛涼解表薬に分類される生薬です。ブラジル、中国、日本を産地とし、メントールや精油成分を含んでいます。煎じるときは、短時間で煎じてください。薄荷はミントの事であり、漢名にも「夜息花」「蕃荷菜」「人丹草」と数多くあります。

【中医学的に見る薄荷】

薄荷は肺、肝系を帰経とし、味を辛、性を涼とする生薬です。頭痛、発熱などの外感風熱による風邪の初期症状や風熱による頭痛、充血、治りが遅い湿疹やその湿疹による皮膚掻痒感に使用されます。また、ストレスによる胸苦しさや体の張った感じにも使用されます。

【主な漢方薬】

:生薬「防風」のページを参照して下さい。薄荷はこの漢方薬において、辛涼解表作用を発揮しています。

:生薬「葛根」のページを参照して下さい。薄荷はこの漢方薬において、肝気の鬱滞を解消する効果を発揮しています。

【西洋医学的に見る薄荷】

メントールには、局所刺激とそれによる麻痺、鎮痙、駆風、駆虫作用が報告されています。

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