漢方薬を飲むと下痢をします、という方は乳糖不耐症チェックを

漢方薬を飲むと下痢をします、という方が時々います。

 

証という漢方薬の使い方で、体にあっていないということも原因の一つになりますが、それ以前の問題で乳糖不耐症が隠れているという方もいます。

 

牛乳を飲むと下痢っぽくなったり、おなかが張った感覚をする方がいて、これは乳糖不耐症が原因の場合があります。牛乳や乳製品に含まれる乳糖は腸内細菌の働きで分解されるますが、この腸内細菌が不十分な人では腹部膨満感や下痢が起こります。これを「乳糖不耐症」と呼びます 。

 

多くの漢方薬は、生薬を煎じた溶液を濃縮し、それを乳糖で顆粒状の製剤に仕上げてあるので、乳糖を含んでいます。量は会社によって異なることもありますが、この乳糖によって下痢を起こしてしまう、という方がいます。

 

漢方医であれば乳糖不耐症の問診(牛乳を飲んで下痢をしないか)ということを聞くことがありますが、初回の問診で聞き漏れることもあります。そのため下痢をしたときには、もともと牛乳で下痢しやすかったですということを伝えると、乳糖の問題さえなければ本当は相性のよい漢方薬を続けることができるかもしれません。

 

ミ ル ラ クト®という、乳糖分解酵素の併用を行うことで下痢の副作用で困ることが減るという方もいらっしゃいますので、もし漢方薬を飲んでも下痢をして、いろいろ試してもすぐ下痢をしてしまうという方は、かかりつけの主治医に相談してみてください。

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