薬膳「五臓の色体表」

薬膳・東洋医学には「五臓の色体表」と言う物があり、それに乗っ取ると食べ物も季節も感情も臓器もありとあらゆるもの関連を五行で説明が出来ます。

とは言え、その五行をきっちり守る事が目的ではなく、大まかにバランスを見ながら取って行く事の方がより重要になります。

 

食療の基本は、5色の食べ物をバランスよく食べることから

まず食療としての基本は、五行の五色の色のもの白・黒・赤・黄・緑の食べ物をバランスよく食べることです。

色は五臓(肝・腎・肺・心・脾)と関係してます、

・緑の野菜は肝を強めていて、
・黒は腎。老化に関係していているので、老化が気になる人は黒い物を食べると良いのです。日本でも古くから黒ゴマや、わかめ昆布は白髪予防や長寿食品として食べられてきました。黒い食材はビタミンB群やE、たんぱく質など老化予防に良い栄養素も含んでいます。
白い食べ物(大根やユリ根などの)は、肺を潤し、のどにも効果があります。
・赤い色のあずき、トマト、スイカなどのむくみを改善し心臓に良く働きます。

脾は、現代医学で言う脾臓のことではなく、消化管全体のことを表しています。

 

 

 

薬膳を考えるうえで、大事な陰陽五行思想
薬膳と言う言葉は古くからの中医学の言葉のようですが、実は言葉としては1980年代に北京のレストランで初めて使われた言葉で言葉としての歴史はそう古くはありません。食事で健康になるという概念は、古くから「食療」として知れ渡っていたものを生薬などを入れ、料理としてより効果を求め、洗練させたものが薬膳なのです。

 

中国は陰陽五行思想を中心に物事を考えていました。自然界は木・火・土・金・水 これを五臓に照らし合わせると肝・心・脾・肺・腎、薬膳の五味に合わせると酸・苦・甘・辛・鹹  順番の者同士には共通点があり親和性があります。

 

たとえば金と肺と辛は仲間で、風邪を引いたときねぎやショウガなどの辛い物を食べるのは五行でいうと金を助けることになります。金には純粋なものを取り入れ守る働きがあり、また外から侵入する風邪に対しても身体の表面を守って追い払います。そして肺も悪い物を外に発散させる仕組みを持っています。

 

 

これに、陰陽を加えることで薬膳は完成します

このように五行の考えを踏まえながら、陰陽は表裏 寒熱 虚実 陰陽と言う身体の状態を二面的に見ていく考え方を照らし合わせると、薬膳の思考は整っていきます。

 

寒熱は熱が多いのか少ないか。虚実はエネルギーが足りているかいないか。乾湿と言う水分が多いのか少ないのか。を考え 食事においても不足分は補充し、多すぎる場合は減らしていく。食べ物や季節の特徴などもかんがえながら、自分の身体を過不足のないバランスの良い状態に持っていくのが薬膳の役割になります。

 

 

 

 

 

 

色のほかに、身体を温める食べ物、冷やす食べ物を知る事も重要です。食品には寒性や涼性などのように冷やす食べ物と、温性・熱性などのように温める食べ物、またどちらでもない平性の食べ物とありますが、ちょっと応用問題にはなりますが冷やすものでも料理法で温性になります。
生→焼く→煮る→蒸す→炒める→揚げる、順で温性に近づきます。
このように東洋医学を応用して実践に変えることも出来るのです。

 

 

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