車前子(シャゼンシ)の効能・使用される漢方薬 西洋医学との関わり

車前子は、オオバコ科のオオバコの成熟種子を乾燥させた、利水滲湿薬に分類される生薬です。

中国、韓国、日本を産地とし、粘質物を主成分(プランタゴ-ムチラゲA)とします。日本では、雑草として一般的です。種子から出る粘液によって、人や車の足にくっついて、遠くへ運ばれ繁殖します。

昔、中国のある激しい戦において血尿が蔓延しましたが、ある兵士が管理していた馬だけ、血尿が改善しました。その原因は馬が自分のまわりに生えていた草を食べたことによることが分かったため、「車前子(車=馬、の前に生えていた子=種)」という名前がつきました。

【中医学的に見る車前子】

腎、肝、肺を帰経とし、味を甘、性を寒とする生薬です。尿路系に起こっている炎症による排尿痛、排尿困難や湿邪による下痢に用いられます。また、清肝明目(=肝火を清し、視界を良くすること)の作用がある為、目の充血や角膜混濁、白内障などの眼疾患に用いられます。

【主な漢方薬】

  • 竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)

:排尿痛、残尿感、尿の濁り、おりものなどに使用されるのが、日本では一般的です。車前子はこの漢方薬において、柔肝・清熱・利水作用を発揮しています。

竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)の効果・効能

  • 五淋散(ゴリンサン)

:排尿時に痛みを十ナウ尿道\や膀胱炎に使用されます。車前子はこの漢方薬において、清熱による利水作用を発揮しています。

五淋散(ゴリンサン)の効果・効能)

  • 牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)

:生薬「山薬」のページを参照して下さい。車前子はこの漢方薬において、利水作用を発揮しています。

牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)の効果・効能

  • 清心蓮子飲(セイシンレンシイン)

:精神虚弱になっている者の残尿感、頻尿に使用されます。車前子はこの漢方薬において、利水作用を発揮しています。

清心蓮子飲(セイシンレンシイン)の効果・効能

【西洋医学的に見る車前子】

プランタゴ-ムチラゲAには、血糖降下作用や顕著な免疫賦活作用があります。また、車前草のフラボノイドのプラタギンには呼吸中枢に作用して、顕著な鎮咳作用や気管支の分泌増加作用があります。

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