何首鳥(カシュウ)の効能・使用される漢方薬 西洋医学との関わり

何首烏とは、タデ科の植物であるツルドクダミの根茎を乾燥させた補血薬に分類される生薬です。中国、韓国を産地としアントラキノン類、フラボン、スチルベン配糖体を主成分としています。何首烏という名前は、服用すると首から上の髪がカラス(=烏)のように黒くなる事に由来しています。

【中医学的に見る何首烏の効能】

肝・腎経を帰経とし、味を苦、甘、性を微温とする生薬です。何首烏は肝腎を補う為、疲れ果てて血を作る力がない為に生じる目のかすみ、病的な白髪、下肢の重だるさ、不正出血に使用されます。

但し、湿病を有している者には使用を控えてください。

【何首鳥が用いられる主な漢方薬】

:四物湯が主体となっている漢方薬であり、慢性湿疹、かゆみ、老人性皮膚掻痒感に使用されます。何首烏はこの漢方薬において、補血する事により陰液を補う作用を発揮しています。

【西洋医学的に見る何首烏】

何首烏には、便秘解消のほか血中コレステロールを下げる効果が報告されています。

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