細辛(サイシン)の効能・使用される漢方薬 西洋医学との関わり

細辛(サイシン)とは、ウマノスズクサ科のウスバサイシンの根及び根茎を乾燥させた温裏薬に分類される生薬です。中国、朝鮮半島、日本を産地とし、精油、アルカロイド、辛味成分を主成分としています。

 

【中医学的に見る細辛】

肺、腎経を帰経とし、味を辛、性を温とする生薬です。細辛は香りが強く、風邪や寒邪を去らせ、痛みを止める働きが顕著である為、頭痛、歯痛や風湿による関節痛に使用されます。また、肺が冷える事により生じる咳や薄い痰症状や副鼻腔炎により生じる鼻づまりや鼻水が出るときにも使用されます。

 

【主な漢方薬】

:生薬「五味子」のページを参照してください。細辛は本漢方薬において咳を止める効果を発揮しています。

 

:寒冷刺激によるじんましんやアレルギー性鼻炎に使用されています。細辛は本漢方薬において、体を温め利水する効果を発揮しています。

 

【西洋医学的に見る細辛】

細辛の水製エキスには抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用が、精油には局所麻酔作用があることが報告されています。

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