酸棗仁(サンソウニン)の効能・使用される漢方薬 西洋医学との関わり

酸棗仁(サンソウニン)とは、クロウメモドニ科の植物であるサネブトナツメの成熟した種子を乾燥させた安神薬に分類される生薬です。中国、日本を産地とし、脂肪酸、ステロイド、サポニン、フラボノイドを主成分としています。酸棗仁は神農本草経にて上品(=じょうほん)に属しており、養命薬として昔から使用されています。

 

【中医学的に見る酸棗仁】

心、肝経を帰経とし、味を甘、性を平とする生薬です。養心安神作用がある為、不眠時や心配事等があって動悸がする時にはそれを鎮める役割を果たします。また、過度な疲労や虚弱体質の方の多汗や寝汗にも使用されます。

 

【主な漢方薬】

  • 酸棗仁湯(サンソウニントウ)

:心身共に疲れ切ってしまった為に不眠に陥ってしまって時に使用されます。酸棗仁は本漢方薬において補血作用を通じて精神を安定させる鎮静効果を発揮します。

 

【西洋医学的に見る酸棗仁】

酸棗仁には、中枢抑制作用や抗ストレス作用がある事が報告されています。

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