延胡索(エンゴサク)の効能・使用される漢方薬 西洋医学との関わり

延胡索(エンゴサク)とは

ケシ科のエンゴサクの塊茎を乾燥させた、活血袪瘀薬に分類される生薬です。中国、韓国を産地とし、ベルベリン型アルカロイドを成分としています。ちなみに、延胡索の花言葉は、「妖精たちの秘密の舞踏会」です。

中医学的に見る延胡索

延胡索は肝、脾系を帰経とし、味を辛、苦、性を温とする生薬です。気と血が滞ることにより生じた心痛、腹痛、肢体痛に使用されます。延胡索には瘀血を押し流す以外に、気を巡らす効果もあります。近年、中国では延胡索を他の活血行気薬と配合して狭心症の心臓の痛みを和らげたり、不整脈の治療の一環として使用しています。

主な漢方薬

安中散(アンチュウサン)
生薬「茴香」のページを参照して下さい。延胡索はこの漢方薬において、気を巡らす事によって痛みを止める効果を発揮しています。

牛膝散(ゴシツサン)
生薬「牛膝」のページを参照して下さい。延胡索はこの漢方薬において、活血することによって瘀血を取り除く効果を発揮しています。

折衝飲(セッショウイン)
月経不順、月経痛、産後の悪露排出に使用される漢方薬です。延胡索はこの漢方薬において、気を巡らす事によって寒を散らす効果を発揮しています。

【西洋医学的に見る延胡索】

延胡索のベルベリン型のアルカロイドのテトラヒドロパルマチンは中枢抑制作用や鎮痛作用を示します。また、ジヒドロコリダリンは強い胃酸分泌抑制、抗消化器潰瘍作用があると報告されています。

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