栝楼根(カロコン)の効能・使用される漢方薬 西洋医学との関わり

栝楼根(カロコン)とは、ウリ科の植物であるキカラスウリやオオカラスウリの根を乾燥させた化痰薬に分類される生薬です。鹿児島、徳島、中国を産地とし、デンプン、ヘテロ多糖、タンパク質を主成分としています。

【中医学的に見る栝楼根】

肺、胃、大腸経を帰経とし、味を甘、性を寒とする生薬です。肺に熱があり、咳症状はあるが痰が固すぎて排出されない時に使用されます。また栝楼には潤腸作用がある為、コロコロ状便しか出ないような腸燥便秘にも用いられます。

【主な漢方薬】

:柴胡加竜骨牡蛎湯証だが虚弱体質者に対して使用される漢方薬です。更年期障害、血の道症、不眠症、神経症に用いられます。栝楼根はこの漢方薬において、津液を生む働きを発揮します。

:生薬「連翹」のページを参照して下さい。栝楼根はこの漢方薬において、津液を生む働きを発揮します。

【西洋医学的に見る栝楼根】

栝楼根には、血糖降下作用、抗消化性潰瘍作用、アルコール代謝促進作用、インターフェロン誘起作用についての報告があります。

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